小物のエイジング塗装が楽しい!
おすすめ塗料「ミルクペイント」
使い古された道具のような味わいを出す、エイジングペイント。はまっちゃうと、あれもこれもとやってみたくなりますよね!でも、意外と難しいのが塗料選び。やってみたけど「なんか違う」ってことはよくあります。今回は、そんな失敗を避けられる、エイジング塗装向きの塗料をご紹介します!
それが、ターナーの「ミルクペイント」。アメリカ開拓時代の塗料をイメージして作られた水性塗料です。これを使うだけでナチュラルなアンティーク感を出すことができるとか。さっそく、100円ショップで買った木箱を塗ってみました。確かに、なぜだかいい味が出る!不思議!色と質感って大事だな〜と実感しました。(2016年4月1日 文:金曜大工)
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昔の塗料はミルクでできていた!?
開拓時代のアメリカでは、ミルクカゼインを基剤とした塗料が作られていました。塗料は主に、基剤(塗膜)、顔料(色)、溶剤(基剤と色を溶かし混ぜる)の3つでできています。ミルクカゼインは、簡単に言うとホットミルクの上にできる膜。日本でも、明治時代にミルクカゼイン塗料が開発されています。しかし、基剤の主流は、より耐久性や安定性の高い合成樹脂に取って代わられました。
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現代によみがえったミルクペイント!
ターナーから発売中の「ミルクペイント」シリーズは、アメリカ開拓時代に使われていた、ミルクカゼイン塗料をイメージして作られた水性塗料です。当時のペンキにツヤツヤの光沢はなく、顔料には身近な素材が使われていたと言われています。「ミルクペイント」は、そのマットな質感や素朴な色を再現したもの。ミルクカゼインも入っていますが、基剤のメインは合成樹脂なので品質は普通のペンキに遜色なし。もちろん、椅子や机など家具も塗れます。
ターナー「ミルクペイント」
200ml(864円)、450ml(1,620円)、1.2l(3,672円) -
アンティーク感を出すのに
いい色が揃ってますターナーの「ミルクペイント」は全16色。どの色も柔らかく落ち着いていて、とってもいい雰囲気。ハズレ色がないので、何色か買ってもちゃんと使い切れそう。乾くとマットな質感です。塗るだけで様になる理由は、やっぱり絶妙なカラーリングによるものなんでしょう。小さいボトルは200mlから買えるので、小物を塗るのにも嬉しいサイズ展開です。
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エイジング専用のメディウムを使うと
もっとはかどる!!同時発売の「メディウム」を、合わせて使うと様々なエイジング効果が得られます。漆喰やアイアン調を再現できる盛り上げ剤「プラスターメディウム」、ひび割れ塗装になる「クラッキングメディウム」、自然な汚れを再現できる「ダストメディウム」や「アンティークメディウム」。ガラスや陶器などツルツルしたものを塗装できるようにする下地剤「マルチプライマー」、仕上げ剤の「トップコートクリア」の6種類。
ターナーメディウム各種 200ml(918円)、450ml(1,728円)、1.2l(3,888円)
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さっそく塗ってみましょう!
前置きが長いですね。さっそく塗ってみます!100円ショップで買った木箱に、ひび割れ塗装でエイジングをやってみます。まず下地にインディアンターコイズを塗りました。完全に乾いたら、「クラッキングメディウム」を塗ります。
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半乾きの状態で2色目を
重ね塗りすると…クラッキングメディウムが半乾きの状態になったら、上から違う色の塗料を塗ります。これはハニーマスタードという色。ひび割れ塗装の2色目を塗る時には、すっと一発で仕上げます。何度も刷毛でなでると失敗しますので注意。
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塗った瞬間から、
ひび割れができていく!クラッキングメディウムが収縮して、上の塗料が割れていきます。年月を経て日に晒されたような感じ!一瞬でこれができるのは面白いですね〜。触るとザラザラしていますが、剥がれ落ちるということはありません。下地と上のペンキは明度差がある色を使うと、より効果的です。
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次は汚れ塗装をやってみる
「アンティークメディウム」は、汚れた雰囲気を出すための色。小さい刷毛やウエスにとって、少量ずつ塗っていきます。下地には、ヘンプベージュという色を塗っておきました。
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いい雰囲気が簡単に出せました
角や手に触れる部分など、汚れが付きやすそうなところを中心に塗っていくとそれっぽい感じになると思います。これはちょっとやりすぎたかもしれません。面白いんで、つい!
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安っぽいプラスチックの植木鉢を
変身させる塗料が乗りにくい素材に塗料を密着させるための下地剤「マルチプライマー」を塗って乾かします。次に、デコボコした質感を出せる「プラスターメディウム」を塗ります。ナイフで塗ると漆喰のような塗り跡に。刷毛でトントンして凹凸を出すとアイアンの質感を作ることもできます。
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素焼きの鉢のような質感に!
観葉植物を買った時についていた安いプラスチックの鉢が、素焼きの鉢のような手触りになりました。このままでもだいぶ高級感が出ましたが、上から茶色を塗ればテラコッタ風にもなります。
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せっかくなので色で遊んでみた
マスキングテープを貼ってストライプを作り、上から「ミルクペイント」のインディアンターコイズを塗ってみました。ざらざらしているので、マスキングはあまり完璧には効きませんね。
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窓辺が爽やかになる
ストライプ鉢の完成!けっこうはみ出してますが、失敗したら全部塗ればいいやという気持ちで、適当にやっております。線のぐにゃぐにゃ感が、味になったので自己満足!失敗したり飽きたりしたら、何度でも自分でカスタマイズできるというのが、塗装のいいところ。
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色々セットのお試しキットもあります
初めての方には、少量ずつ色々な塗料やメディウムを試すことができるセット商品がおすすめ。
ミルクペイントキット 1,512円
クラッキングメディウム、アンティークメディウム、ミルクペイント3色(クリームバニラ、フロリダピンク、スノーホワイト)、平筆、スポンジ付き。メディウムとミルクペイントは各30ml。木箱入り。説明書付き。
ミルクペイントメディウムキット 1,680円
アンティークメディウム、クラッキングメディウム、トップコートクリア、ダストメディウム、プラスターメディウム、マルチプライマー各30ml。レシピ本付き。 -
作品のイメージが広がるかも
ターナーミルクペイントの公式インスタグラムもあります。エイジング塗装は色の組み合わせがとっても大事。作品例がどんどんアップされていくようなので、ここを見ると参考になるかもしれません!
ターナー公式インスタグラム
「turners_milkpaint_official」
ターナーミルクペイント公式ページ(問い合わせもこちら)
http://turner.co.jp/paint/milkpaint/
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