【DIYに使いやすい木〜その1】杉について
「杉」をDIYに取り入れてみよう
湿潤地で水分の多い水はけの良い場所で育つため、一般的に湿度に強いとされている杉の木。
DIYのとっかかりとしてはSPF材がおすすめともされていますが、使用する用途によっては「杉」がベストな場合があります。空気をたくさん含むため、軽く扱いやすく、また、価格帯も安価なため、予算重視の方にはおすすめです。性質や特性を知って、材木選びの選択として検討してみてはいかがでしょうか?今回は杉の木について詳しく解説していきます。
木目、色について
木目は粗く、年輪がしっかり出ているのが特徴的です。
産地によっては木目が緻密で年輪が均一にでるものもあります(屋久杉や吉野杉などの高級材)。
色味は桃色から濃赤褐色と幅広いので、実際に目でみて選ぶのが理想的です。ホームセンターなどで販売されている色は赤褐色に近いものが多く見られます。
木目を最大限に生かした作品を作りたい方におすすめです。
特性と用途について
比較的柔らかい木なので、初心者DIYerに向いています。
杉の木は、腐れやシロアリ、水に強いことから建築材として昔から利用されてきました。空気層が沢山あるため湿気を良く吸い、断熱性に優れています。ただし、過乾燥には弱く収縮性があるので、使う場所には注意が必要。
用途としては、壁板や柱、家具に最適。空気層があることからカビが生えやすいので、湿気が多すぎる押し入れなどでの利用は控えるのがベターでしょう。
杉の木のいろいろ
国産材として有名な杉の木は、古くから建築にかかせない材木でした。
用途も様々で樹皮は外壁・屋根に。材は柱や板として、葉っぱは線香として利用されています。
その杉の木でも特に高級材として有名な産地をご紹介します。
1.屋久杉
屋久島に育つ、樹齢1000年を超えたものを指します。
樹脂の含有量通常の杉の役5~6倍あり、木目が非常に緻密で細かいのが特徴です。 香りが強く、圧縮・引っぱり・曲げの強度も強いため高級木材として取り扱われています。
2.吉野杉
年輪が繊蜜で無節のものが多い吉野杉は、大阪城や伏見城の建築材として採用されています。
木の色つやがよく、通常の杉と違い光沢があるのが特徴的。
3.北山杉
一般的な丸太に比べて曲げの強度が強く、白く光沢があるのが特徴。
千利休の茶室や数寄屋の建築用材として採用されています。
まとめ
とにかく安価なのが嬉しい!産地にもよりますが、節有りのものでサンダー仕上げがされていないものだと、幅120mm 長さ1820mm 厚み9mmで1枚あたり150円前後で販売されています。
切ったり、サンダーで仕上げたりすることが面倒でなければ、超格安DIYを楽しむことができるので、気軽な気持ちでチャレンジできるのではないでしょうか。
曲げと湿気に強い特性は、日本の気候にもぴったりなので、積極的に取り入れてみてくださいね!
この記事が「ためになった」らツイート&いいね♪をお願いします^^