殺風景な賃貸のベランダをDIYでゴージャスに変貌させる方法を解説します。前半の準備編では、木材の準備を行いました。後半の完成編では、板を塗装して取り付けていきます。
温かみのある木の質感で、東京都池袋のベランダがバリ島リゾートホテルに大変身しました。
今回はリメイクを行っているので、屋外塗装を塗り直したいという方にもおすすめです！
（文：金曜大工編集部　2018年8月16日）

この記事を書いた人

伊串 明子 AKIKO IGUSHI

編集、ライティング、撮影、ノコギリ、塗装、ダメ出しを担当。工具と文具が好き。NTのA型カッターを偏愛している。特技は手ノコで構造用合板を1mm落とせること。あと、本や雑誌が作れる。

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  いよいよ塗装！

  選んだ塗料は、水性キシラデコールウッドコートのマホガニ。薄い塗膜ができるので、前に塗ったペンキを研磨して塗り替えれば、キレイに仕上がりそうです。
  
  缶を開けると、なにこれ！？缶に印刷されてる色と全然違うじゃないですか。大丈夫か心配になったのでメーカーに聞いてみると、水性の木材保護塗料は、塗料そのものの色や濡れ色が乾燥後より白っぽく見えるという特性があるそうです。乾けば色見本と同じ仕上がりになります。安心しました。
  
  ○キシラデコールウッドコート

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  しっかり撹拌！これ大事！

  塗料は塗る前にしっかり撹拌（かき混ぜ）する、これDIYの基本中の基本ですね。混ぜ混ぜしたら、缶の底にたまった固形分が混ざりました♪できるだけ缶の中にゴミや刷毛の毛が混ざらないよう、缶の中でよくかき混ぜた後は、適当な容器に移して使うのがおすすめです。

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  刷毛さばきの良さ、色乗り抜群で感動！

  木目に沿って塗っていきます。ほんとに下地の色を隠しつつ木目が潰れないのか、若干不安でしたが、大丈夫そう！
  とても塗りやすい塗料です。ペンキは刷毛目が残ったりムラができたりと、下手くそが塗るとバレバレですが、これはすーっと刷毛を滑らせるだけで綺麗に仕上がっていきます。塗膜タイプのペンキと浸透タイプのステインの中間の質感とでも言いましょうか。水性キシラデコールウッドコート、すごいぞ。
  
  

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  反り防止のため、小口も塗りましょう

  小口側は水が染みこみやすいので、特に念入りに塗ります。
  新しく買ってきたモール材にも塗装しました。

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  ベランダで白木のまま１年放置するとこうなる

  ついでに、ベランダ用に作ったテーブルも水性キシラデコールウッドコートのライトアイボリーで塗装します。Opus oneのワイン箱で一年前に作ったのですが、こっちはさらにカビだらけ。汚い…！ワイン箱なら防カビ処理されてるっしょ！と白木のまま使った結果です。
  ワインのロゴがポイントなので、木目が潰れない水性キシラデコールウッドコートなら完璧な仕上がりになるはず。
  

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  木目を残しながら塗装できるのが◎

  脚を一度外して裏表を塗りました。ライトアイボリーはマホガニに比べると透明度が低く、やや塗りつぶされた感があります。木材の種類によって仕上がりが微妙に異なってくるのですね。でも木目は残っていますし、木材に印字された文字も透けて見えます。さすがです。
  
  

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  多少の隙間はOK♪とりあえず並べてみます

  組み立てです。まずは板を並べていきます。高さにかなり段差ができてしまっていますが、上下はモールで隠れるので問題ありません。
  倒れてくる部分は布ガムテープで仮止めします。布ガムテープがなかったので、幅広セロハンテープを使っていますが、塗料も剥がれなかったし問題ありませんでした。
  

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  木工用ボンドで貼りつけ

  モールに木工用ボンドを塗り、モールを貼り付けます。板が倒れてくるようなら、適当な木箱か何かで壁側に押しつけておいて下さい。

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  見た目にこだわるなら、隠し釘で

  ずれずにしっかり固定するために「隠し釘」を使用します。プラスチックのような素材の筒に通された釘です。

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  細い釘ですが打ち付けやすい

  打ち込むとプラスチックの長さだけ頭が飛び出た状態になります。この長さに釘に溝が切ってあるので、金槌で横から叩くと頭を落とすことができます。
  

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  飛び出た釘はしっかり打ち込んで！

  ボンドがある程度固まったら頭をたたき落とします。
  これが頭を落とした状態です。目立ちませんよね！
  ちょっと飛び出てしまっているので、これは失敗です。もう少ししっかり打ち込んで頭を落として下さい。
  

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  やっぱりビス留めにします！

  隠し釘は抜けやすいので、木が反る力で抜けてしまってうまくいかない場合もあります。
  そんな時は、諦めてビスで留めちゃいましょう。屋外ですし、プロが作るウッドデッキだってビス留めです。見た目も大事ですが、やり直しになるのは面倒です。メンテナンスが最小限で済む方法を選ぶというのもDIYでは大事なこと！
  モール材は柔らかいので、打ち込みすぎると木が割れてしまいます。電動ドリルを使う時はトルクに注意。
  

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  45度にカットしたモールをベランダのコーナーに設置

  同様に、上部にもモール材を取り付けます。特にモール材の45度の接続部分は、板が倒れてこない役目も果たしているので、ベランダのコーナー付近を正確にガッチリ付けます。
  見て下さいこの美しい45度！大した技術もないのに完璧だ！
  

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  排水溝部分のスペースを空けました

  ちなみに、排水溝のフタがある部分はモールをカットしてこのようにしました。
  この写真は仮置きしているところです。現場で組み立てながらカットしたら、小口を必ず塗装することを忘れないで下さいね。
  

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  取り付け完了！

  取り付けが終わりました。ちゃんと自立してます！
  

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  高級感のあるベランダに！

  木目が残っているので木の暖かさがあって、見違えるように綺麗になりました！
  カフェ系とかナチュラル系の白っぽインテリアもいいですが、コージーかつ高級感があるウッドカラーが編集部ではアツイんですよ。

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  リゾート風の仕上がりに♪

  ワイン箱の机とグリーン、人工芝を置きました。ベランダDIYで池袋がバリ島リゾートに！！
  居心地がよくなったので、長い打ち合わせに疲れたお客様の喫煙場所として、快適に過ごせるようになりました。
  避難はしごのフタ部分の芝は、ずるっと横に滑り落ちるようになっています。「避難はしご」の文字部分は、人工芝を四角く切り抜いて見えるようにしたいと思います。これにて完成！みなさんもぜひやってみて下さいね。

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  Before 引っ越してきたばかりのベランダ

  殺風景な普通のベランダも、DIYでちょっと手間をかけるだけで…

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  After 高級感のあるベランダに変身

  夜はランタンを置けば雰囲気もグッと良くなります。くつろぎ空間の完成！

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  使用した塗料はこちら

  水性キシラデコールウッドコート
  ライトアイボリー：ワイン箱に使用
  マボガニ：板壁に使用
  
  【使用感】
  色乗りが最高によく、使い勝手抜群！木目を残した状態で塗装が可能なのでオススメです。塗膜タイプのペンキほど重たくなく、刷毛ムラができにくく、浸透タイプのステインほどシャバシャバしていないので、初心者でも簡単に塗れる塗料です。その上、防腐・防カビ・防虫してくれるのだから凄いですね。キシラデコールのサイトを見ると屋外で5〜6年はもつそうです。コスパ最高！
  ウッドデッキやラティス、木製ベンチ等を塗る時は、水性キシラデコールウッドコート使ってみてくださいね。
  
  ○木材保護塗料 売上No,1 水性キシラデコールウッドコート サイトHP

  http://www.xyladecor.jp/products/xyladecor_woodcoat.html?kinyo2