小さくてたたみにくい子供服の収納をDIY
小さくてたたみにくい子供服。一日の着替えの回数が平均3回もあるので、雨で洗濯できない日なんかあると大量の洗濯物で部屋が溢れてしまいます。
どうしたもんかいの〜と考えていたらひらめきました。たたみにくいのであればたたまなければいいのです。
この記事を書いた人
上山 潔丈 YUKIHIRO UEYAMA
広告運用、デザイン、ディレクターなど何でもやる担当。何屋さんなのか、本人も周囲もイマイチよくわかっていない。海の美しい伊東から参画。家を建てる予定なので、今後のDIY環境はバッチリ!
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増え続ける子供服の洗濯物
うちの娘(2歳)は保育園通いで、夏場は園のプールもあり一日2〜4着の衣類が洗濯されます。放っておくと気がついたら洗濯物が難攻不落の山となることもしばしば。
頑張って片付けようにも小さくてたたみにくし、男性からしたら女児用ワンピースなんてどうたたんだらいいのか皆目検討がつかないし、一向に減らないし、、ということで本質から考えました。 -
洗濯物をそのまま収納できるハンガーラックをつくろう
ハンガーラックなら取り込んだ衣類をそのまま片付けられるので、今回の問題を解決する一番の収納方法ではと気づきました。
さらに子供の目線の高さで使えるものであれば、子供が自ら着る服を選べるので一石二鳥!
親が選ぶと「今日はこの服じゃない!」と駄々をこねることがあるので、自分で選ばせるのがいいらしいです。 -
ハンガーラックの仕様を設計
とはいえDIY初心者なので、具現化するのに戸惑いました。今回重視するポイントは
1)前後、上下の計4段で構成
2)ひとつひとつのポールは外して前後上下を入れ替えできる
という点。
ズボン、アウター、インナーごとにサイズも違うのでかけるポールは分けたい。となると最低3段は必要になると考え、4段にしました。画像が製作イメージ。
当初は上・中・下の3段を考えていましたが、そうすると180cmくらいになるので、妻に怒られると思い泣く泣くボツに。
ポールは支えに溝を彫り固定できるようにします。 -
材料はホームセンターで購入
大体の設計は練れたのであとは材料の購入。ネットで探すと材質もわかりにくいし、何より似たような商品が膨大にありすぎ混乱するので近所のホームセンターで選ぶことにしました。
買った実際に材料は以下の通りです。
・焼桐集成材(910mm×17mm×400mm/横板用)×2:2,960円
・焼桐集成材(600mm×17mm×400mm/天板用)×1:1,280円
・焼桐角材(600mm×18mm×18mm/ポール用)×4:392円
・焼桐角材(900mm×30mm×45mm/ポール支え用)×2:1,196円
・スリムビス(45mm/140本入り):228円
・木材カット加工:100円
焼桐を選んだのは希望サイズと近いものがあったのと、なにより安かったため。
大きい木材をカットする道具が自宅にないので、木材カットを100円で行ってくれるのは大変助かります・・・!今回は900mmの焼桐角材を半分にカットし、450mm幅にしました。
他にもダイソーで木目調補正テープと金折4セット、木ネジを購入。ここまで合計で6,500円程度。意外にかかってしまいました。。 -
ハンガーラックの組み立て
実際に組み立てていきます。構造は簡単なのでスムーズに作業できました。 -
1)ポール支えのカット面を補正
ポール支えはホームセンターでカットしてもらったものですが、カット面がむき出しなのは不格好なので木目調補正テープで補正。なおカット面は裏面に来る想定なので、面倒だったらそのままでもいいかもしれません。
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ポール支えに金折を固定
1で補正したポール支えに金折を木ネジでつけていきます。ポール支えは全部で4つあるので地道にねじねじ。
ちなみにこのポール支え用の角材には10cmくらいの間隔で溝があるので、ポールを支えるのに非常に役に立ちます。当初自分で溝を彫ろうと思っていたので、、メーカーさんに感謝。 -
3)ポール支えの位置を決め横板に固定
1で補正したとはいえよく見るとテープとわかるので、カット面は裏側にくるように考えながら横板に固定していきます。
高さは実際に子供服を置いてみて調整していきます。横板は左右あるのでどちらも同じ高さになるように。 -
4)横板に天板を固定
横板に天板をスリムビスで固定していきます。今回は左右それぞれ3箇所ずつ留めました。
なお今回スリムビスの長さは天板の厚さの「2倍以上、3倍以内」が目安となるようです。今回天板は17mmでしたので45mmのビスを選びました。 -
5)強度不足により急きょ背面を固定し
ここまでで一通り組み終わりましたが、、立ててみると非常に不安定。ぐらぐらしており、とても天板の上に物を置ける状態ではありません。
どうも調べてみると、「DIYしたものがぐらぐらする」はDIY初心者あるあるのようです。。お恥ずかしい。
というわけでぐらぐらしないように背面を板で固定しました。 -
6)完成!
どうでしょうか。見た目安っぽいですが、個人的にけっこう満足しています。
ハンガーが不足しており服を完全にかけられていないので実用面でどんな問題が出てくるか想定できませんが、ひとまずはこれで良いでしょう。 -
まとめ
完成画像をご覧になるとわかるかもですが、、高さがいまひとつ足りませんでした。今回高さは90cmで製作しましたが、あと30cm高くしておけばよかったと反省です。まあ子供の成長が早かったということで。。
また焼桐材はべたべた触れていると手が煤けてしまうので注意が必要です。桐は材の狂いが少なく保護(塗装、オイル等)しないでも使える数少ない木材なのでオススメですが、焼桐は子供服の棚には向いていないかもしれません。
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